ラヴ 友愛 短歌14
忘れない銜え煙草のまま君が僕を見つめた視線の熱さ
仕方ないそればっかりを言い訳の呪文のように呟いている
もし風になったら君の元へ行き心のカーテン揺らしてみたい
パンドラの箱を開けてしまったの恋など知らぬままいたかった
明るさを装い無理して笑ってた空元気なこと隠してた
月のない夜は安心するんです泣いても誰にも知られないから
いつまでも敬語が抜けぬ癖これはどこかで君を隔ててるから
憎しみをぶつけてしまえば君のこと嫌いになってしまえるのかな
償いが意味を成さない疵もある君が犯した無知の罪
マイナスの想いを二乗してやはり君を愛していること気付く
いつのまに心に広がる闇を持つ穢れたこの手で未来を堕とす
沢山の嘘の中に真実も確かにあったのだと思う
硬質なプラスチックを思わせる君の態度に距離を感じる
透明な視線を君に送ったよ想いを告げる勇気がなくて
危うさと脆さを内包しているね硝子の砂で象った恋
自らを封じて世界に溶け込んだつもりの僕はカメレオン
不器用な言葉を綴り君宛のラヴソング詠む今宵もひとり
刻まれる恋は不可逆どんなにか辛くともまた逃げ道はな
届かないこの手を幾ら伸ばしても君の心は手に入らない
君想い泣いてばかりの僕だから涙の色の水溜まり持つ
サヨナラと声に出さずに呟いたそれでも君には伝わるだろうから
避雷針みたいに君が僕のこと護ってくれた日々が懐かし
辛いことだらけの世界を生きるには君を失い最弱の僕
いつだって躊躇い消去の恋メール今日が最後と君に送る
伝えたい言葉を伝えられぬままもうこれっきりの通話を終えた
鈍感なふりして結論伸ばしてたその報いを今確かに受ける
絶対に君の代わりはいないのに別れなければいけないなんて
ありがとうごめんなさいにさようならだいすきでしたきみのこと
飽きっぽいところのある君僕のことそのうち飽きてしまうかい
秋色に色変わりする葉のように君の心も移ろうんだね
出逢うべくして出逢って恋に堕ちそこに運命(さだめ)を僕は見ていた
俯いて君から離れていく歩数かぞえて歩く失恋の夜
酷薄な言葉をぶつけ泣かせた夜君の涙の行方は追わず
眠い目を何度もこすり君からのメールを待って朝になる
冬の朝凍る吐息に寂しさを重ねて歩く並木路
欠伸した隣で君も欠伸した小さな倖せ見つけて笑う
悪戯にはしゃぐ無邪気な君まるで僕専用のねこじゃらし
風揺らす秋穂の向こうに見え隠れしてるよ君のポニーテール
寂しさに鈍感なふりしてきたよ失うことを畏れてた
滲み出る想いを止めること出来ず紡ぐ言葉は虹色変化
ロリィタな投げキス君に贈るから受け取ったなら花火を揚げて
本当は言われなくても気付いてる矛盾だらけの恋してるって
チョコレートアイスの甘さを下さいな大人の恋はもう懲りたから
気が付いた何も存在しないこと君の心が消えたこと
ぽきんって小さな音たて折れました君を愛していた想い
スクランブル交差点で見失う君の姿も君の心も
処方箋どこを探せばありますか壊れた僕の治療薬
ヤキモチにもしもレベルがあるならば一等賞は僕だよね
足掻いても君の心は戻らない現実を見ろ目をそらさずに
一瞬の躊躇い君に見抜かれて瞳に射抜かれ立ちすくむ
零円で僕の心を売り渡す君が時折くれる愛ゆえ
想い出を硝子の球に閉じこめて空へと投げる忘れるために
大好きな君と一緒の朝ごはん僕のHeartは卵色
夜明け前ポストに届いた新聞の冷たさに触れ冬を迎える
裏切りを責めて泣いたあの夜を僕は生涯忘れない
いらないよ嘘にまみれた言葉など真実だけをぶつけてよ
優しさという勘違いした捻子を巻かれた僕は君のニンギョウ
空っぽになってしまった心にはもうなぁんにもないんです
僕の髪撫でた掌その体温余韻を残し消えていく
不思議だね寂しさだけはいつまでも静かに積もる止むことはない
伝えたい想いの半分さえ君に伝わらないよ遠すぎて
どんなにか消えてしまえと罵ったけれど残った君への想い
憂鬱に支配されていく僕を救ってくれる君はいない
心だけ残して僕は立ち去ろう忘れることなど出来ぬから
庭先の金木犀にだけそっと打ち明けたんだ恋の終わりを
袖まくり露わになった腕伝い寒さが心に染みていく
ひだまりのように優しいひとでした失ってなお愛してるほど
明けぬ夜独りぼっちに耐えかねて膝を抱えて泣きました
何色の気分ですかと問われたらBlueでBlack要するに鬱
落ち込んだ気分がふわりと浮き立つよ君と話せた今夜だけ
焼きたてのパンが香って幸せな食卓で待つ「おかえりなさい」
ジーンズの後ろポケット定位置のケータイ君と僕とを繋ぐ
快哉を叫んで空へと手を伸ばす夢の欠片を今手に入れた
内緒だよ笑わないでよ僕の夢君だけにほら耳打ちするよ
歩き出す小さな歩幅でゆっくりとけれど確かな道程を
ハート型したクッキー焼きました僕の心を表したくて
馬鹿なことしてるの僕も分かってる君じゃない誰かに頼るなんて
こうしてる今でも本当は苦しいよだって君をまだ愛してる
もう一度出逢って恋して恋されてやり直したいなんて言えない
忘れよう足掻けば足掻くほど君の横顔思い出し泣いている
助けてと言えないままに日を重ね僕と傷だけ残ったよ
耐えられるはずないんだよ君の嘘騙されることに疲れたから
愛してる愛してるってあと何度言えば君に愛されるかな
僕のこと抱いたその手が裏切りに染まっていたこと知って吐く
赦すこと出来ない僕はいつまでもこの苦しさから逃れられない
幸せな短歌を詠んでいた頃が幻みたいね今となっては
怯えてる本当は怖くて仕方ない独りで生きるこれからの路
苦しみも哀しみさえも綯い交ぜに共に背負うよ共に生きよう
気落ちした貴方の背中に発破かけ支え合っていくんだよ
今迄も散々苦労したんだもんこれからだって平気だよ
雨降りの午後はあんまり好きじゃない独りの寂しさ染みるから
オーブンの中で焼けていくケーキどんなに君に食べて欲しいか
君からのメールはいつも半端だね会話にならずに終わるだけ
口下手をせめてフォロー(follow)するように君はメールでお喋りをする
この雨が君の肩を濡らしてる役立たずの僕傘にもなれず
考えてみれば君とは約束をすることもなく出逢い別れた
誘われてその手を握り返すのは君を信じて歩みたいから
ねぇいつか君がケーキを焼く姿僕のキッチンで見せて欲しいな